ふしぎなともだち|新井煮干し子【全1巻】

ふしぎなともだち

ふしぎなともだち

[著]新井煮干し子

●著者 新井煮干し子
●発行  茜新社
ガチオタと非オタと、違う文化圏内に住んでるふたりの、徐々に距離が縮まっていく様子を眺めるお話。


揺るがないガチオタ且つ良くも悪くも面倒くさいオタクの由岐くんの、もう、何ていうの、オタクだなあ君……。
そうそう、感想とかな、こう、他人と共有する前にまず自分で理解しておかないと
何か聞かれた時とかな、納得いく返答が出来ないとかな、そういうの気になるんだよな。
めんどくせえ!!
作中の「オタクめんどくせえ!」「めんどくさくないオタクなんていない!!」は名言だと思います。
面倒くさくないオタクなんていないぞ。
十中八九めんどくさいぞ。
夜な夜な感想を書いてるこの身に染みる。

ふしぎなともだちはさ~~~~~~
友達からちょっとずつ「特別な」友達になっていく様子が、
ほんとすごく細々と、丁寧に描かれていて、そこがすごく好きだなあと思う。

話が面白いだとか、面白いものを共有したいだとか、
前にちょっとツイッターで流れてきた「虹を見た時に誰に一番先に見せたいと思う?」という問の答えに似てる。
相手の好きなものを探す、慮りに溢れた愛情も好きだけど、
自分が好きなものの手の内を明かしながら、縮む距離っていうのもすごく良いもんだなあ。

またこのさ…
「魂の入れ替わりは脳がそのままなら本人たちは気づかないんじゃないか?」っていう話を真剣に出来るって
いいよなあ……。
だめだ、もう目線が完全に親戚のBBAだもの。
お友達出来たのねぇ。大事にするのよぉ。

ふしぎなともだちを読んでると、
好きなものがあって、
好きなものが共有できて、好きなものを好きだと言っている相手の話を聞くのが楽しくて
そういう関係にあれる人と出会えることの奇跡を思ってしまう。

作中で、和くん(金髪・屈託のないオタ文化への親和性の高い子)は共有できずに離れてしまったほろ苦い思い出を思い出していて、
それはどちらが悪いということでもなくて、本当にただ少し合わなかっただけなのだけど、
このトゲのように刺さる感覚であるとか、
奇跡のように色々なものが少しずつ合致して縮む距離への描写もあわせてすごく良いと思う。

ふしぎなともだち を読んでいて感じる妙な心地良さであったり、
それこそ2人に感じる不思議な存在感には、あとがきで作者さんが書いてるような
「2人だけの交流の話」がベースにあるが故だとも思います。
周囲の目や、それこそ好きかどうかの葛藤ではなく、
(もちろんそれら葛藤も大変美味しくはあるのです)
唯一であったり絶対であったりすべてであったり、
生身で向かい合った時に、ただまた同じように自然体で生身で向かい合ってくれる存在というのは
とても尊くあるものだなぁと、何かもうしみじみ感じ入ってしまう。


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