Wミッション!|未散ソノオ【全1巻】
ソノオ先生ー!! ソノオ先生ーーーー!!!!!
双子×双子、計2カプのお話です。
どちらもマイペース兄に苦労人弟の組み合わせで、
片方は穏やかマイペース人ペアで、もう片方は傍若無人マイペース人ペア。
どちらの気持ちがより分かるかでちょっと見え方変わりそうなんですが、視点は苦労人側からの方が多めです。
そして、この穏やかなマイペース人がめちゃくちゃソノオ先生の描く人って感じでとても好き。
ソノオ先生の描くマイペース人は、強い。
そして意外と話が出来る。
対話姿勢を持った上でマイペースだからそりゃもう強いぞ。
搦手は通用しないしめちゃくちゃ言い切るしな!
私は穏やかマイペースペアの方が見てて落ち着きました。
傍若無人マイペースペアは、傍若無人というかひたすら言葉が足りず周囲も気にしない人と察して動きすぎてしまう人の組み合わせで、ハマればとても相性良さそうな分ハマらなかった時の察する側の心労が痛々しくて……。
か、かわいそうだろ、もっとズケズケ褒めてあげろください!!!
この話、双子ペアかつマイペース人と苦労人ペアできれいに分かれてるのに、
本当に細かなところでは4人とも全員違うっていうことが分かるところがすごく楽しい。
穏やかマイペース組は寿さんと玄一郎さんで、傍若無人マイペース組は理一郎さんと司さんです。
※多分名前でどこが双子なのかも分かると思います
この四人の違いは作中で司さんが触れてます。
「寿は 縄跳びの縄回す係だよな 地味だけど おまえがいないとみんな困る」
「玄一郎さんは最初の一人目で輪の中に入る人かな 人望もあるし 勇気もある」
「理一郎さんは縄跳びしないで帰っちゃう感じ みんなと同じでなくて全然平気」
「オレは…縄跳びも気になるけど 帰る人も気になってよそ見して 縄引っ掛けて跳べない中途半端」
また面白いのがさ、司さんとても細かに見る力がある人なところなんだ。
周囲を見て見て気付いてしまうからついつい尽くしてしまう人。
司さんと玄一郎さん、ともにサポートタイプ(貧乏くじともいう)だけど厳密には異なるところも面白くて好き。
玄一郎さんは、誰も手を挙げない様子に焦れて〇〇長に立候補してしまったり、そのまま他薦されて決まるタイプ。
司さんは……係でもないのに大変そうな人見たら「手伝って」と言われる前に自分が手伝ってしまうタイプ……。なんでこうちょっと可哀想なんだろう司さん……そういうところ可愛くて好きだよ……。
同じように双方ともにマイペース組ながら、寿さんと理一郎さんも違うところも好き。
寿さんはな…何かもう…強いぞ……(2回目)
この人ひたすら堂々と笑顔で押し切るタイプのマイペースだからもう強いったらないぞ。
逆に理一郎さんは黙々としてるうちに気付いたら従者がいるタイプだなこの人……。
この人犬への愛情は底抜けなんですが、その底抜けの愛情を向けてる横顔に見惚れて、その顔をこちらにも少し向けて貰えないかとおすわりして待ちたくなってしまうタイプ。
この双子たちがまるでマトリクスみたいに、居場所や性格や成り立ちが噛み合いながら関わっている様子を見てるのがとても楽しい。
あ、あと双子ペアで受け攻め変わるよ!!!
大事だよ、BLだからね!!!!!