やたもも|はらだ【全3巻】

やたもも

やたもも

やたもも

[著]はらだ

著者     はらだ
発行     竹書房

ずっと気になってた作家さんだよ!
1巻買ったら続刊が余裕で出てて、促されるままホイホイ購入してしもた。ちょれえ。
まだあと3巻が残ってるんだ。

生活力皆無でろくでもない暮らし方してるモモちゃんと
ほだされて面倒見るようになった八田くんのお話。

もともと気になってた作家さんなのだけど、ラインナップがなかなか病んでそうで
病み物もそら好きだけど読むタイミング間違うと一気に一緒に埋没してしまうのでなかなか手が出せなかったんだ。

他作品を知らず感じたままだけど、ここまで抉って描けるのかとただただ圧倒されてる。
エロコメディって……! コメディって言ってたじゃん……!!!
確かにコミカルなところもあるんだけど、これコミカル箇所ないと(私の心が)もたないよお!!!

抉り方と掘り下げ方とその表現が凄まじい。熱量が凄まじい。
こ、これか。これがはらださんの作品の凄さなのか。

可哀想な顔して過ごすなんてのは、あとがあるから出来ることで
誰も何も引き戻してくれないなら自分で自分を哀れむなんて怖すぎてとても出来ない。
悲しいも淋しいも流せるなら流してしまわないと、今日また立ち上がって歩くなんて出来ない。

とりあえずヤろうぜ!ってコミカルな突き抜けと真逆にある、
そうでもしなきゃ立ってられない姿への幅が半端ない。

病み系といえば病み系だけど、ヤンデレとかそういうテンプレにハマらない描き方すっごい。
苛酷でつらい過去体験で、プラスやマイナスにタガが外れてしまってる受け、っていうのは
とても分かりやすいキャラクターなのだけど、
そうしなきゃ立ってられないモモの姿だけではなく、
そうしてでも立っていくモモのプライドや力強さを感じられるのが、すっごく良い。
また、普段のモモちゃんがよく笑う明るいビッチなのが振れ幅を広げてくれるんだ。
ほぼほぼ直感でしかないけど、明るいものが明るい分だけ深まる影の部分を描くのがすごくうまい作家さんだと思ったよ。
明るい、暗い の中に、支えられて整った一本芯が見えた時の清々しさたるや。
あと私は「愛しい」っていう愛情表現にとても弱いんだよお。

病み系になる経歴を持ったキャラクターってBLにも関わらずとても多くあるし、
キャラクター設定として決して珍しい要素でもないんだけど、
だからこそ作者さんによってどう描かれていくのか、どう変化していくのかが如実に違っていく。
さらには相手がどう接するか、何を注ぐのか、どういう関係性に着地していくのかまで違っていて
そこもすごく面白くて好きだなと思う。
解釈幅というか、作品ごとの色がより濃く見えるような気がして同じモチーフの作品群って好きです。
なのでついついバンパイアものもホイホイされます。
色んなバンパイアを見せてくれ。

まだ最終巻残してる状態なんだけど、あまりにも凄かったので結末待たずに書いちゃったよ。
3巻読破後にまたねちねちと話し出すと思います。
すげーよ。他作品も狙いたい。

 


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