玻璃の花|稲荷家房之介【全2巻】

玻璃の花 雪花の章

玻璃の花 雪花の章

玻璃の花 雪花の章

[著]稲荷家房之介

 

雪花の章と紅蓮の章の2冊で完結してます。
雪花↓の方が1巻で、

玻璃の花 雪花の章

玻璃の花 雪花の章

玻璃の花 雪花の章

[著]稲荷家房之介

 

紅蓮↓の方が2巻だよ。

購入する場所によっては連作ではなく同シリーズ別作のように扱われているかもしれない。

舞台は平安です。雅やかな貴族たちの姿はとうになく、熟爛した時代はもはや腐っていく一方。
権力争いは泥沼も泥沼、その中でも「呪」が大きな力を持っています。
現東宮様の生きた形代となるために育てられた阿闍梨と、
彼が雪の日に助けて育てた鬼人の血混じりの青年のお話。

圧倒的 絵。
もう圧倒的、絵。
いきなりだけども、とにもかくにも絵が美しい。
このたっぷりとした布とドレープが美しすぎる法衣を見て欲しい。
細部まで綿密に描かれた画面と線を見て欲しい。
1コマずつまじまじと細部まで眺めては美しさで幸せになれてしまうんだ……。
めちゃくちゃ好き……。
細部まで描かれた衣服にフェチをくすぐられて
音が聞こえるような場面描写に圧倒されて、台詞ではない所作から浮かぶ心情に抉らて、
もう2冊しかないのが嘘だろってくらい色々揺さぶられてしまった……。
知ってるぞ、これはカタルシスっていうんだ。

圧倒的絵 のところでも書いたんですが、
とても好きなのが、画面と所作で表現される心情なんですよ……。

壁一枚隔てて、交わることはなくとも「せめてもの」という状態で互いが互いにある様子だとか、
差し伸べられた手を払って誰にも触れられないように一人呪いを抱えて過ごしている様子だとか、
手を取り合うところから始まった物語が、手を取り合うことで全てが収束していく様子だとか!!!!!

この手を取り合うところが好きでさ……好きでさ……。
物語は瑞慧さんが雪の日に死にかけてたイツの手を取るところから始まるんだ。
で、瑞慧さんの痛みを和らげたくて伸ばされたイツの手を瑞慧さんは何度も振り払うところだったり、
これは「手を取り合う」とは少し違うけれども、
本当に瑞慧さんを呪にまみれたその場所から救い出すためには
これまで抱えていたものをすべて手放さなければならないと決断するところだったり。

そしてとても好きなのが、
呪に塗れてもはや人の姿すら見えなくなってしまった兄宮を見た瑞慧さんが漏らした一言。
「さぞ苦しかっただろう」って、
これからその呪と痛みをひとりで全部受け止めて
誰にも功労を讃えられないどころか受け持っていることすら秘密裏にされて
その生涯を全部捧げるはめになる人の言うことじゃないよお……。
この一言だけで瑞慧さんの優しさが解ってしまう……。

で、でも、正直に言うならああああああ もう2冊くらいスピンオフが必要だと思うんですよおおおおおおお。
話はね、ほんとうに必要なエピソードにのみ絞られてかなりハイスピードで進んでいく感じ。
でも2人を取り巻く人々の数は決して少なくないので、
その周囲を埋めるエピソードが欲しくなってしまうんだよおおおおお。
出来ればもう一冊、間に挟んで欲しい……っ。
平安なので当然のように安倍晴明も出てくるんですよ。
清明様絡みのエピソードも埋めて欲しいんですよ。
思わず他に話があるんじゃないかと作者さんの作品探してしまったわ。
レビュー読んだら同人で発表されていたらしい。
あああああ、あああああ入手出来るのこれ!?

 


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