five senses|桃子すいか【全1巻】

表題のとおり、「五感」をモチーフにした短編がおさめられています。
視覚触覚+味覚、聴覚、嗅覚の全部で3つのカップルのお話です。

鉛筆とダイヤモンドがさああああああああ
あああああ……ほんとにこう、色々諦めて身軽になったはずなのに気づけば何も持たなくなっていた大人(概念)が好きなので
鉛筆とダイヤモンドを読んでるうちにいつも涙が出てきてしまう。
このシーンだけ何度読んでも泣いてしまう。
忘れ物だよと差し出されたものにいつも泣いてしまう。
すごく好きなんだよおおおお。

先生パトロン持ちなので、描くことを支援してくれる人はいたのに、
それは受け取れていなかったんだなあというのを考えると
ついついパトロン側の女性に思いを馳せてしまって切なくなってしまう。
確かに先生の絵が好きで、また見たいと思って応援してたのになあ。切ない。

またこの表題が良いんですよ。
どちらも炭素で構成されていて、片や紙に何かを残し、片やそれ自体が堅固に残る。
台詞との対比が最高に美しくてさ……
先生の持つ鉛筆になり描かれ、やがて尽きた時に紙にその姿が写されるのが素敵でしょうと言うしろくんと、
それでもやっぱりダイヤにしたいと返す先生……。
しろくんにとって先生は自分の姿を確かにしてくれる人で、
先生にとってのしろくんは忘れてきた眩いものを再び差し出してくれる人なんだ……。

鉛筆とダイヤモンドは、すごく対比が美しい作品なんだ。
女性の柔らかさ、青年の硬さ。
外見と内面。
描くこと、描かれること。
知っていることと、知らないこと。
そして表題の鉛筆とダイヤモンド。
表裏にあるものや近しいけれど違うものの対比がひとつひとつ丁寧で美しい。


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