MADK|硯遼【現1巻】
なにしろ異形の悪魔たちの凄まじい美しさよ。
歪みすぎて生きづらい性癖を抱えたDK・マコト君と、マコト君が召喚した悪魔・大公爵Jのお話。
なにしろ異形の悪魔たちの凄まじい美しさよ。
大事なことだから何回だって言うぞ。美しさよ!!!!!!
肉厚感のある描写もさることながら、デザインも素敵過ぎるんだよ……。
好みど真ん中です。
生首内臓カニバと、BLが霞むくらいには尖った仕様だけど、刺さる人にはひと目で刺さるんじゃないかな。
サンプル見てみて刺さったらまず損しないと思います。
そうだね私だね。
サンプル数ページ読んでそのまま購入してたね。
何も後悔しなかったよ……ありがてえありがてえ……美しい異形の皆さんがありがてえ……。
内臓や筋肉、鱗や骨格といった生き物を構成する要素に並々ならない愛を感じる描写なんですよ。
なので、下半身食われてても、大事にされてるのはあくまで内臓溢れてる状態の肉体と艶々の内臓であって、(少しばかり顔歪めたりはするけど)過度な痛みの描写ではないのが助かるところ。
これイタイイタイが主軸描写なら辛くて読めなかったと思います。
一応BL描写もあるんですが、なんかその、「お、おお、今それどころじゃねーぞ」みたいな体の状態なんだよ。
いやだって生首離脱した状態で、エロい事されてる自分の体(厳密には首も付け替えたものだから自分の体でもないんだけど)を感覚が繋がったまま眺めてるとか、
お仕置きはもいだ生首の首下から手首突っ込まれて口腔から指先こんにちはとか、
そもそもまとも?なエロに見えるのすら、内臓姦だしそっから(以下略)完全に狂気ですよすごいぞ悪魔さすがだぜ悪魔。
文字にすると予想以上にグロなんですが、それでもなお美しい……。
召喚した悪魔に魅入られて、悪魔世界にデビューするお話なのですが、
悪魔たちには悪魔たちの身分や序列があり、
悪魔としての強さが「自分と相手の在り方」に特化してるのもすごく面白い、すごく好き。
その名を呼べるものは格下になり、それは悪魔歴も持って生まれたものも素性も何ら関係がない。
巧みな口八丁で優劣が付けられていく世界ではあるものの、
その根っこにあるのは他者を飲み込めるほどに強く不動な自己で、
人間社会にどう足掻いても馴染めないのにその性癖を抱えることはやめられなかったマコト君は
相当に強くなるだろうなとも思えます。
1巻だけで終わるのはあまりに勿体無い。
2巻が待ち遠しいのと同時に、画集ほしいなあ……。
本当に異形が美しいんだ……。