辺獄のカレンデュラ|ハジ【現1巻】

ハジさんの人外モノと異世界ものはいいぞ。
作家買いしてる作家さんです。
世界造形というか、設定そのものも好きなんだけど小道具や背景に滲む世界も好きなんです。
あとアクションも格好良いぞ。

死者が輪廻までの時を穏やかに過ごす世界「辺獄」で、記憶を失って死神としての任務を言い渡されたカレンさんと、
管理人マコトくんのお話です。

すでにこの世界観だけで堪らないんだけどさ。
もうこの『辺獄』についてだけで、しばらく語れる。
あとハジさんは人外の造形がとても好き。
褐色肌に金目に羽衣をまとった姿であらわれる天使様とか最高じゃないですか。
輪廻につながる門の番人はほぼ阿吽像ですよ。最高じゃないですか。

『辺獄』は、天国と現世の間にある世界で、
死者の魂達が輪廻までの時間を穏やかに過ごす休息所のような役割を持ってます。
人々は再び穏やかに暮らしながら、輪廻の順序を待ってる。

そう、暮らしているんだよ。この暮らし方がとても良いんだよ。
物品や食料は前述した褐色肌でとてもこう、ハードでボイルドな香りがする天使様達が担っていて、人々は現世の疲れを穏やかに暮らすことで癒やしてる。
この穏やかさは、人々がやがてまた現世に戻るから与えられるものであって、
わざわざこう書いたからには、現世に戻ることが許されない人々もいるってことです。
このね、
この、楽園と監獄をあわせもった場所がとても堪らない。

その巡り巡る人々をただひたすら見送るだけの青年が、管理人のマコトくんです。
現世で罪を負った人々や、取り返しのつかない何かをしてしまった人々は、
辺獄で魔物対峙を請け負い戦うことになる。
魔物の討伐隊になっている仲間たちも、とても友好的で明るくて、
打ち上げパーティーなんかを開いてくれたり、恋患うマコトくんを暖かく見守ってくれたりするのに
彼らには彼らの、ここで魔物退治をしなければならない理由がある。
すべてを明かされていないので彼らの罪が何かは分からないんですが、
1巻ではマコトくんがここに囚われている理由が明かされます。

穏やかな楽園の姿と、マコトくんを取り巻く理由の行き場の無さの対比がすごく好きなんだよ。
マコトくんはゴーレムで、正しくは反魂の術で生き返ってきた子なんだ。
とーちゃんも一緒に辺獄に囚われているんだけど、
何度でも蘇るゴーレムだからこそ、何度手足を失おうが修復して戦い続けることが出来る。
いとしこいしを遥かに越えた復讐にも近いもので蘇らせた子が、
何度も手足を失うたびに無邪気な顔して帰ってくるって、この地獄感半端ない。
しかもそれをマコトくんは、意識的か無意識的か、反魂の術をして辺獄に囚われたとーちゃんの贖罪と捉えている。

何度も言うけど、辺獄のこの二面っぷりよ。
穏やかな箱庭みたいな作り物の世界が同時に持ってるこの二面性がすごく良い。

で、2巻を待ちわびていたら2月22日に発売らしい。
ひゃっはー!

 


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